看護用語集

エアリーク

えありーく

エアリークとは、一般に空気漏れを意味するが、医療では胸腔ドレナージにおいて胸腔内から気体が排出される状態を指す。

胸腔ドレナージは、ドレーンをチェストドレーンバッグ(排液ボトル、水封ボトル、吸引圧制御ボトルで構成)に接続し、胸腔内に貯留した液体や気体を持続的に排出させるために行われる。

例えば、気胸の治療脱気を目的とした胸腔ドレナージを行った場合、開始直後は水封ボトルに連続的な気泡がみられるが、脱気される空気量の減少に伴い徐々に断続的な気泡となり、最終的に気泡は消失する。エアリークがなくなれば、気胸が改善した(肺の穴が閉じた)ことを意味し、ドレーン抜去する目安となる。

胸腔ドレナージ開始直後にエアリークがみられなかったり、断続的な気泡が続いたりする場合は、胸腔内の異常やドレーン回路の気密性の不良が考えられる。

■参考文献
●森皆ねじ子ねじ子のヒミツ手技 1st Lesson 第1版.インプレス,2020,p182-92.
●坂口浩三:胸膜疾患総論 病気がみえるvol.4 呼吸器 第2版.メディックメディア,2013,p.284-7.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:大田彩乃(有明医療大学看護学部看護学科 助教)

同音異義語・略語
くうきもれ
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