TP

TPとは、主に、①総タンパク（total protein）、②援助計画（treatment plan）、③梅毒トレポネーマ（Ttreponema pallidum）の略語として用いられる。

①総タンパク
血液中に存在する約100種類以上のタンパク質の総和。アルブミンとγ-グロブリンに大別され、そのほとんどが肝臓で産生される。数値が高い場合は、自己免疫性肝炎や多発性骨髄腫などが疑われ、数値が低い場合は、急性肝炎、肝硬変、ネフローゼ症候群、急性糸球体腎炎などが疑われる。

②援助計画
患者が抱える看護問題を解決するために、看護師が患者に直接行うケアのこと。具体的には、バイタルサインの測定、輸液交換、排泄介助、創の処置、移乗・移送の介助など

③梅毒トレポネーマ
梅毒の原因となる細菌。主に性交渉で感染する。早期に抗菌薬による治療を行うことで完治が可能。

■参考文献：
●唐澤由美子，監：早引き看護・医学略語辞典 第2版．ナツメ社．2009．p.284-5.
●茂野香おる：系統看護学講座．専門分野Ⅰ．基礎看護技術Ⅰ基礎看護学②．医学書院．2021．p.329.
●中原一彦，監：パーフェクトガイド検査値事典．総合医学社．2011．p.4.
●和田攻，他編：看護大事典 第1版．医学書院．2003．p.1887.

監修：林 洋（東京有明医療大学 学長）
執筆：田仲珠恵（有明医療大学看護学部看護学科　教授）