看護用語集

膀胱洗浄

ぼうこうせんじょう

膀胱洗浄とは、経尿道的に膀胱内にカテーテルを挿入して、膀胱内を洗浄することである。

以下の目的で行われる。
1. 慢性炎症の治療として、膀胱内の細菌、分泌物、粘膜を除去する
2. 膀胱内留置カテーテルの閉塞の解除と予防
3. 膀胱内の凝血除去
4. 膀胱鏡前の前処置
5. 薬液注入の前処置
6. 膀胱壁に温熱刺激を与える

膀胱洗浄の方法は、膀胱内に留置したカテーテルから生理食塩水などを、無菌操作で30~50ml注入・吸引することを数回繰り返す。
膀胱洗浄を行う場合は、「無菌的閉鎖環境を維持すること」「尿の流れが妨げられないようにする」。
守られなければ、尿路感染の発生を増加させる。

CDC(米疾病対策センター)のガイドラインでは1981年に『膀胱洗浄をルーチンに行うことは感染や閉塞予防にはならないため推奨しない』と記載されており、ルーチンで行う膀胱洗浄すべきではないという医師の意見もある。
尿路感染予防するためには、膀胱内留置カテーテルの早期抜去を検討することが必要である。
同音異義語・略語
bladder irrigation
「膀胱洗浄」に関する看護記事
該当する記事がありません
新着の看護記事
  • 人気の看護記事