看護用語集

非効果的衝動コントロール

ひこうかてきしょうどうこんとろーる

非効果的衝動コントロールとは、その後の結果を十分に考える前に、感情のまま無計画に行動してしまう状態である。NANDA-Iの看護診断では「自分や他者に悪影響をもたらす可能性を考慮せずに、内的あるいは外的刺激に対して、拙速で無計画な反応を示すパターン1)」と定義されている。このような状態が続くと、日常生活や人間関係に支障をきたす恐れがある。

これには、ストレス、対人関係の問題、不安抑うつ、睡眠不足、物質依存などの心理的要因に加え、社会的サポートの不足といった環境要因なども関与している。また、統合失調症や双極性障害などの精神疾患、ADHDなどの発達障害を有する患者さんでは、感情調整や衝動抑制が難しくなりやすい。

看護師は、患者さんが安心して気持ちを表現できる環境を整え、衝動が高まりやすい状況やきっかけを一緒に整理しながら、安全確保を最優先に支援する。そのうえで、リラクゼーションやコーピングスキルの獲得支援、生活リズムの調整、服薬遵守の援助、家族や多職種との連携を行い、衝動のコントロールを促すことが求められる。

●用語を使用した例文
非効果的衝動コントロールと判断し、感情変化や危険行動の有無を重点的に評価する看護計画を立案した。

●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類 第12版.医学書院,2021,p.311.

監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:山﨑博貴

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