用語:出血性ショック
しゅっけつせいしょっく
出血性ショックとは、外傷や手術による出血、消化管出血、産科出血などによって循環血液量が減少し、全身の組織や臓器への酸素供給が低下することで生じる急性循環不全(ショック)の一種である。この状態では、生命の危機に陥る恐れがある。
通常、出血が持続すると身体は代償反応として心拍出量を増加させ、末梢血管を収縮させることで血圧を維持し、主要臓器への血流を確保する。しかし、出血が進行するとこれらの代償反応では補いきれず、血圧低下に加えて、皮膚の蒼白や冷感、冷汗、脈拍触知不能、頻脈、尿量低下、虚脱、呼吸不全などの徴候が現れる。次第に脳への酸素供給が減少して、意識障害が生じ、最終的に多臓器不全に至る。
看護師に求められることはショックを早期に認識することである。出血性ショックを示唆する症状から異常を察知し、速やかに対応することが重要である。出血性ショックが疑われる場合は、初期対応として、出血している部位を特定し、止血のための処置を行う。
さらに、頻回にバイタルサインを測定し、必要に応じて末梢静脈路の確保や酸素投与なども実施する。出血性ショックは、止血や初期対応の遅れが患者さんの命に直結するため、迅速な判断と対応が求められる。
●用語を使用した例文
出血性ショックの患者さんでは、循環動態を安定させるための早期初期対応が重要である。
●用語に関連する国試過去問
出血性ショックで起こるのはどれか。
1. 体温の上昇
2. 尿量の増加
3. 血圧の低下
4. 皮膚の紅潮
第96回看護師国家試験
通常、出血が持続すると身体は代償反応として心拍出量を増加させ、末梢血管を収縮させることで血圧を維持し、主要臓器への血流を確保する。しかし、出血が進行するとこれらの代償反応では補いきれず、血圧低下に加えて、皮膚の蒼白や冷感、冷汗、脈拍触知不能、頻脈、尿量低下、虚脱、呼吸不全などの徴候が現れる。次第に脳への酸素供給が減少して、意識障害が生じ、最終的に多臓器不全に至る。
看護師に求められることはショックを早期に認識することである。出血性ショックを示唆する症状から異常を察知し、速やかに対応することが重要である。出血性ショックが疑われる場合は、初期対応として、出血している部位を特定し、止血のための処置を行う。
さらに、頻回にバイタルサインを測定し、必要に応じて末梢静脈路の確保や酸素投与なども実施する。出血性ショックは、止血や初期対応の遅れが患者さんの命に直結するため、迅速な判断と対応が求められる。
●用語を使用した例文
出血性ショックの患者さんでは、循環動態を安定させるための早期初期対応が重要である。
●用語に関連する国試過去問
出血性ショックで起こるのはどれか。
1. 体温の上昇
2. 尿量の増加
3. 血圧の低下
4. 皮膚の紅潮
第96回看護師国家試験
解答
3
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