看護用語集

生理食塩液

せいりしょくえんえき

生理食塩液とは、0.9%塩化ナトリウム水溶液のことである。水1Lに対して、9gの塩化ナトリウムが含まれているもの。ナトリウムイオン濃度と浸透圧が血清に近いため、「生理」と名付けられた。生理食塩液を血管内に投与すると細胞外液に分布するため、ナトリウムやクロールを補給したい場合や、細胞外液の補給に用いられる。脱水の補正、注射剤の溶解や希釈に用いられるほか、外傷の洗浄医療機器の洗浄などに使用される。
急速に血管内に投与した際は、高クロール血症や代謝性アシドーシスといった合併症に注意が必要である。

参考文献
・日医工株式会社:日本薬局方生理食塩液 第3版.2014.
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00053716.pdf(2022年11月20日閲覧)


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:家吉望み(有明医療大学看護学部看護学科 准教授)

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