看護用語集

失行

しっこう

失行とは、行為を損なうような麻痺、失調、不随意運動、筋緊張異常などの運動障害や感覚障害もなく、行うべき動作または行為を十分に理解しており、かつ意欲もあるのにもかかわらず、その行為を遂行できない状態をいう。

失行には、主に次のような種類がある。
・肢節運動失行:熟練しているはずの運動行為が拙劣化する
・観念運動失行:自動的な行為は可能だが、口頭指示や模倣による動作が困難となる
・観念失行:物品や道具を用いた一連の動作が困難となる
・着衣失行:服がうまく着られなくなる
・構成失行:菱形、六角形、立方体など、単純な幾何学図形がうまく描けなくなる

■参考文献
●和田攻,他編:看護大事典 第1版.医学書院.2003,p.1212.
医療情報科学研究所,編:病気がみえるvol.7.脳・神経 第1版.メディックメディア,p.16-7.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:田仲珠恵(有明医療大学看護学部看護学科 教授)

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