感覚障害とは、なんらかの原因により知覚の異常が発生した状態のことをいう。感覚障害の種類としては、感覚過敏、錯感覚、感覚鈍麻、異常感覚などがある。原因疾患としては、脳卒中、糖尿病、腎不全、脊柱菅狭窄症、薬剤、外傷によるものなど多岐にわたる。
看護の場面では、患者がしびれや痛みを訴えることがあるが、これらの症状が脳卒中、外傷などによる感覚障害の可能性もある。不定愁訴との鑑別が難しい場合もあるが、患者の訴えに注意を払い、症状の詳細な記録と観察によって診断できることが多い。
感覚障害の原因となる疾患の管理、症状の緩和、そして患者の生活の質の向上に向けたサポートも看護師の重要な役割である。
監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)