看護用語集

不随意運動

ふずいいうんどう

不随意運動とは、自分の意志に反して、身体が勝手に動いてしまうことをいう。パーキンソン病、脳血管障害、代謝性疾患、薬剤性、遺伝性などが原因で出現し、多くの場合、就寝時には消失し、興奮すると動きが増強する。

不随意運動の種類としては、振戦、舞踏運動、 バリスム、アテトーゼ、ジストニア、 ジスキネジア、ミオクローヌス、チックなどがあり、これらが単独または複合的に出現する。治療は疾患や種類により異なるが、主に薬物療法、ボツリヌス療法、外科的療法が行われる。

看護師には、不随意運動の種類と程度、出現状況、出現部位治療薬による副作用の有無、精神症状の有無、検査結果などを理解したうえで、それぞれの患者に適したケアの提供が求められる。

■参考文献
●波多野琢,他:不随意運動にもいろいろある―診断と鑑別について―.神経治療 2019;36(4):110-4.
●長谷川一子:不随意運動の診察と治療方針.神経治療 2019;33(2):372-6.
●能勢裕里江,横田隆徳:【運動系】不随意運動部位とパターンをどう診るか.Medichina 2014;51(7):1254-9.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:前田樹海(有明医療大学看護学部看護学科 教授)

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