看護用語集

血胸

けっきょう

血胸とは、胸腔内に血液が貯留した状態のこと。その原因により、外傷性血胸、医原性血胸、自然血気胸の大きく3つに分類される。

外傷性血胸は、穿刺的外傷(鋭利な刃物による刺傷など)や鈍的外傷(交通事故、高所からの転落など)により、胸腔内の臓器や血管が損傷したり、横隔膜破裂に伴い腹部臓器が損傷したりし、胸腔内に血液が貯留することで起こる。医原性血胸は、頸部静や鎖骨下静からカテーテルを挿入する際の血管の損傷が原因となることが多く、自然血気胸は自然気胸に合併して起こる。血胸が生じると、胸腔内に貯留した大量の血液により肺が圧迫され、胸腔内圧が上昇し、呼吸不全・循環不全に陥る。


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:岸本智砂子(有明医療大学看護学部看護学科 助教)

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