吸啜反射とは、新生児期にみられる原始反射の一つで、口に入ってきたもの、口唇や口腔粘膜などに触れたものを強く吸引する反射のことをいう。吸啜反射が備わっていることで、口に入ってきた乳首を舌と唇を使って力強く吸引し、母乳を摂取することができる。吸啜反射は母乳摂取のための反応で、一般に離乳食を食べるようになる時期(生後約5〜6カ月)に消失する。
■参考文献
●森恵美:系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学[2] 母性看護各論第13版.医学書院,2015,p.280-1.
監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:前田樹海(有明医療大学看護学部看護学科 教授)