シーネ固定とは、副木を用いて患部を固定すること。骨折、脱臼、筋肉・腱や靱帯の損傷、術後創部の保護や安静のために行う。そのほかに小児では、持続点滴などを実施する際に留置針挿入後の管理として、シーネ固定をして留置針の屈曲や抜去を予防することがある。
シーネ固定により、循環障害、末梢神経障害、褥瘡の発生、廃用性筋萎縮、関節拘縮などを引き起こす可能性があるため、固定した部位の観察はもちろん、固定のやり直しや調整を日々のケアに入れることが求められる。
■参考文献
●石川ふみよ,他編:ナーシング・グラフィカ 健康の回復と看護(5):運動機能障害 第3版.メディカ出版,2014,p.87.
監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:岸本智砂子(有明医療大学看護学部看護学科 助教)