シックデイ
しっくでい
シックデイとは、糖尿病治療中の患者が風邪、肺炎、尿路感染症、腸炎などの急性感染症をきっかけに、インスリン分泌能の低下、発熱、下痢、嘔吐、食欲不振を認め、食事が十分にとれず血糖コントロールが難しい状態になること。食事摂取量が減少しているにもかかわらず、通常どおりにインスリン注射や内服をすることで低血糖を起こす可能性がある。また、インスリンが極度に不足することで血液中のケトン体が増加し、ケトアシドーシスに至るおそれがあるほか、600mg/dL以上の高血糖と高度な脱水をきたす高浸透圧高血糖状態に陥る危険性もある。
医療者には、患者自身がシックデイに関しての知識をもち、対処方法を習得できるように指導していくことが求められる。シックデイとなったときの対処方法をシックデイルールという。基本的なシックデイルールは、保温し安静にすること、十分に水分を摂取し脱水を予防すること、食欲がなくても食べやすく口当たりのよいものを少しずつ摂取することなどで、注射剤や内服薬の減量については医師の指示に従う。
■参考文献
●日本糖尿病学会:糖尿病治療の手びき南江堂,2020,p.102-4.
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