捻転とは、体腔で緩やかにつながれている臓器が回転を起こす現象である。小腸、結腸、卵巣などにしばしばみられ、胃や精巣で起こることもある。捻転は一般に、その臓器の栄養血管を軸に起こるため、著しい血行障害を起こし、進行すれば壊死に陥る。症状としては激しい疼痛を認め、腸管ではイレウス症状が生じる。治療は緊急手術による整復が原則である。
■参考文献
●最新医学大辞典編集委員会,編:最新医学大辞典 第3版.医歯薬出版,2005.
監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:乙黒千鶴(有明医療大学看護学部看護学科 講師)