体腔

体壁と消化管の間にある隙間のこと。

主に胸腔、心膜腔、腹腔を指し、胸腔と腹腔は横隔膜を境に区別される。心膜腔は、胸腔内（肺、胸膜腔、縦隔）の縦隔に存在している。体腔は漿液を分泌する漿膜で覆われており、この漿液が潤滑油となって各器官の癒着回避や衝撃緩和の役割を果たしている。

炎症や腫瘍があると体腔内に体液が貯留し、胸水や腹水が生じる。心膜腔に多量の体液が貯留した場合は、心タンポナーデの状態を引き起こす。