看護用語集

閉塞性換気障害

へいそくせいかんきしょうがい

閉塞性換気障害とは、「炎症や腫瘍、気道内異物などの原因により気道が閉塞し、気流が制限された状態」1)である。

閉塞性換気障害では、何らかの原因によりもともと狭くなっている気道が、呼気時の胸腔内圧の上昇によって押しつぶされ、閉塞が助長される。それにより、空気を吐き出すことに制限がかかり、呼吸困難をきたす。

呼吸機能検査で見ると、1秒率(forced expiratory volume after one second %:FEV1%)*1が70%以下であり、%肺活量(% vital capacity:%VC)*2は80%以上と正常な状態である。症状が進行すると残気量が増加し、%VCも低下することで混合性換気障害となる。

閉塞性換気障害をきたす主な肺疾患は、慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)、気管支喘息、びまん性汎細気管支炎などがある。それぞれの主な症状として、COPDやびまん性汎細気管支炎では体動時呼吸困難、咳嗽、喀痰などがみられ、気管支喘息では発作時呼吸困難や喘鳴がみられる。これらの症状によって体動が制限されると、ADLやQOLの低下が出現することが予測されるため、苦痛症状を緩和するなどして、ADLやQOLを意識した介入が必要である。

*1 1秒間にどれだけ多く息をはきだせるかという機能的な指標
*2 肺の容積がどれくらい呼吸に使われているかという構造的な指標

■引用・参考文献
1) 青柴和徹:閉塞性肺疾患総論.病気がみえる vol.4 呼吸器 第2版.医療情報科学研究所,編.メディックメディア,2013, p.202.
●井上泰:ナース・研修医・コメディカルのための なぜ? がなるほど! 病態生理絵解きゼミナール 第2版.メディカ出版,2014,p.21.
●小林弘祐:換気機能検査.病気がみえる vol.4 呼吸器 第2版.医療情報科学研究所,編.メディックメディア,2013,p.58-61.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:大田彩乃(有明医療大学看護学部看護学科 助教)

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