看護用語集

ヘンダーソン

へんだーそん

ヘンダーソンとは、アメリカの看護理論家ヴァージニア A ヘンダーソンのことである。著書「看護の基本となるもの」において、人は14の基本的ニードを持つとし、基本的な看護ケアを整理し体系づけた。14の基本的ニードは次のとおり。

正常呼吸する
②適切な飲食する
③身体の老廃物を排泄する
④移動する、好ましい肢位を保持する
⑤眠る、休息する
⑥適当な衣類を選び、着たり脱いだりする
⑦衣類の調節と環境の調節により、体温を正常範囲に保持する
⑧身体を清潔に保ち、身だしなみを整え、皮膚を保護する
⑨環境の危険因子を避け、また、他者を傷害しない
⑩他者とのコミュニケーションを持ち、情動、ニード、恐怖、意見などを表出する
⑪自分の信仰に従って礼拝する
⑫達成感のあるような形で仕事をする
⑬遊び、あるいはさまざまな種類のレクリエーションに参加する
正常な成長発達および健康へとつながるような学習をし、発見をし、好奇心を満たし、また、利用可能な保健設備等を活用する

これらは対象の生活に焦点をあてているのが特徴で、人の欲求を包括的に網羅したものと評価された。そして看護の対象をアセスメントするための視点として利用され、看護過程展開の礎となった。

監修:林 洋

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