看護用語集

膵リパーゼ

すいりぱーぜ

膵リパーゼ(pancreatic lipase)とは、脂肪を分解する酵素のことである。
ステアプシン・膵脂肪分解酵素とも呼ばれる。

膵分泌液中に含まれており、トリアシルグセロールの第一級エステル結合を加水分解して、脂肪酸を遊離する。

急性膵炎または慢性膵炎などの膵臓の疾患で血中濃度が増加する。
急性膵炎(acute pancreatitis)とは、アルコール・胆石・胆道感染・薬物などが原因で膵酵素が活性化し、膵臓の内部または周囲に急性の病変を生じた状態である。
重症例を除くと、一般的に6カ月程度で膵臓機能は回復するといわれている。

また慢性膵炎(chronic pancreatitis)とは、膵炎としての臨床像が6カ月以上持続している状態のことである。
主な症状は持続する上腹部の痛みで、疼痛発作は飲酒や高脂肪食摂取後に誘発される。
その他の症状には、食欲不振や全身倦怠感などがある。
アルコール性が70%を占めており、現在では増加傾向にある。
治療は、禁酒、たんぱく質・脂肪制限などが基本となる。
痛みに対しては、鎮痛薬を投与する。
同音異義語・略語
pancreatic lipaseステアプシン膵脂肪分解酵素
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