ウィンスロー孔
うぃんすろーこう
ウィンスロー孔は、胃の下部〜腸の腹側にある大網と胃〜肝臓にわたる小網に囲まれた(網嚢という)、腹腔に通じる穴の部分をいう(網嚢孔やウィンズロー孔ともいう)。
消化器疾患の術後にはウィンスロー孔ドレーンが留置されることが多い。これは仰臥位の際に浸出液や血液が貯留しやすい部位のためである。
ウィンスロー孔ドレーンは、挿入部位が狭い穴状の部位に留置されるため比較的留置位置がずれにくく、管理上の利点がある。
ウィンスロー孔ドレーンとは
ウィンスロー孔ドレーン留置の目的:術後出血や浸出液の排泄を図るため
ウィンスロー孔ドレーンを留置する手術:胃・十二指腸・胆嚢など消化器外科分野の手術
ウィンスロー孔ドレーンの観察:刺入部の皮膚状態、排液量、廃液の性状、排液量の変化、刺入深さずれの有無、刺入部のナート確認、刺入部周囲の脇漏れの有無、ドレーンねじれや損傷の有無、チューブ内の閉塞やコアグラや浮遊物、接続バッグの位置など
ウィンスロー孔ドレーンを留置している患者さんの観察ポイント:熱発、出血、ラボデータ(感染徴候やアミラーゼ)、刺入部痛、腹部周囲の痛みなど
図/こさかいずみ
- 同音異義語・略語
- foramen of Winslow
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