看護用語集

アクリノール湿布

あくりのーるしっぷ

アクリノール湿布とは、点滴薬剤の血管外漏出時や蜂窩織炎などの皮膚炎症時に使用される冷湿布である。ガーゼにアクリノールをしみこませ、周囲が濡れないように油紙や包帯を巻き、患部に固定する。

アクリノールは殺菌消毒薬のひとつで、刺激性が極めて低く、血清やタンパク質の存在下においても殺菌力は保たれる。そのため炎症局所に使用されることが多く、低濃度のものはうがい薬としても使用される。

アクリノールはリバノールという名称で市販されているため、リバノール湿布と呼ばれることもある。

石田らは、「薬剤漏出による皮膚組織傷害に対するアクリノール湿布の効果に関する実験的研究」の中で、「組織傷害の程度をアクリノール湿布を貼用した群と貼用しない群で比較検討した結果、アクリノール湿布の効果を示す知見は得られなかった」と報告している。※1)

参考・引用文献
※石田陽子(岩手県立大学 看護学部) 三浦奈都子, 武田利明(2004)「薬剤漏出による皮膚組織傷害に対するアクリノール湿布の効果に関する実験的研究」,『日本看護技術学会誌』「3(1)」P58-65
同音異義語・略語
リバノール湿布
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