看護用語集

ターミナル期

たーみなるき

ターミナル期とは、終末期のこと。積極的な治療の効果が期待できず、余命予後が数週間~6カ月と考えられる時期を指す。患者の経過段階は大きく「健康期」「急性期」「回復期」「慢性期」「終末期」の5つに分類され、終末期は最後の段階となる。

ターミナル期における余命予後はあくまで目安であり、正確に時期を決めることはできない。ターミナル期に行われる看護は、ターミナルケアや終末期医療と呼ばれ、死を目前にした患者の身体的・社会的・精神的・スピリチュアル的苦痛を含む全人的苦痛を軽減し、生活の質(QOL)を向上させることを目的に行われる。特に、ターミナル期患者だけでなく、家族も対象とした全人的苦痛のケアを行う必要がある。

■参考文献
●鈴木志津枝,編:緩和・ターミナルケア看護論 第2版.ヌーヴェルヒロカワ,2015.
●恒藤曉,編:系統看護学講座別巻 緩和ケア 第3版.医学書院,2020.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:中原美穂(有明医療大学看護学部看護学科 助教)

同音異義語・略語
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