ステルベン(sterben)は、ドイツ語で「死亡する」を意味し、患者が亡くなった際に「〇〇さんがステった」などと、隠語として用いられることがある。その他、患者さんの逝去時に行うケア(デバイスの抜去、全身清拭・洗髪・口腔ケア・着替え・死化粧など)のことを「ステルベン処置」「ステルベンケア」などということもあるが、一般的に「エンゼルケア」と同義語である。「ステルベン処置」「ステルベンケア」「エンゼルケア」が逝去時にデバイスの抜去、全身清拭・洗髪・口腔ケア・着替え・死化粧などを患者さんに実施するケアを指すのに対し、遺体の腐敗防止の処置を施して衛生的に保存することを「エンバーミング」という。
監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:岸本智砂子(有明医療大学看護学部看護学科 助教)