看護用語集

ネブライザー

ねぶらいざー

ネブライザーとは、微細な霧状(エアロゾル粒子)の薬剤を口や鼻から投与する吸入療法を行う際に用いられる吸入器のことである。

ジェット式、超音波式、メッシュ式の3種類があり、種類によって仕組みや発生するエアロゾル粒子の大きさは異なるが、共通していることは薬剤を微細な霧状に変換することである。

表 ネブライザーの種類・特徴
shinhuzen

霧状の薬剤を吸入することで、気道、気管支、肺に直接薬剤を投与することができる。吸い込む力が弱い乳児から高齢者まで幅広く活用されている。また、気管切開を行われた患者さんにも選択することができる。

主に気管支拡張や気管支の消炎、喀痰を柔らかくして排痰をしやすくするなどの目的で、気管支喘息COPD(慢性閉塞性肺疾患)、気管支炎などの呼吸器疾患の治療に用いられる。霧状の薬剤を気道、気管支、肺へ直接投与することで治療の効果が比較的早く発揮されることから、地域在宅で定期的に使用されるだけでなく、救急外来で急速に症状が悪化した際の対症療法として活用される場合もある。

使用される薬剤は、患者さんの病態や症状に応じて、短時間作用型β2刺激薬(SABA)、抗コリン薬、去痰薬、ステロイド薬などが選択される。

●用語を使用した例文
気管支喘息の発作に対して、ネブライザーを用いて吸入療法を実施する。

●用語に関連する国試過去問
発生する粒子が最も小さいのはどれか。
 1.ジェットネブライザー
 2.超音波ネブライザー
 3.定量式携帯吸入器
 4.蒸気吸入器
  第97回看護師国家試験(2008年)
 
解答

2


●参考文献


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
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