看護用語集

排痰

はいたん

排痰とは、気道から痰を除去するための手技である。

排痰方法には体位ドレナージスクイージングなどがある。
スクイージングとは、胸郭に手掌の当て、絞り込むように圧迫して排痰を促す徒手的な手技のことである。
呼気を吐きだす力と圧迫による力によって、肺に貯留している痰を気道に移動をさせて、喀出しやすくする。
スクイージングを行うときは、手首と指の力を抜いた状態で胸郭を覆う。
手掌で吸気と呼気の動きを確認してから、呼気時に圧迫する。このとき胸郭の動きに合わせず実施すると効果が得られない。
また強く圧迫したり、全身で押してしまうと、患者に力が入ってしまうため、胸郭の動きが阻害されて、効果が得られないばかりか、痛みや肋骨の骨折などを招く。

また体位ドレナージとは、さまざま体位をとることで、重力を利用して痰を中枢に移動される技術である。
体位ドレナージを行う際には、循環動態の変化や体位による患者の苦痛を観察して、負担のないように行う。
同音異義語・略語
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