ESWL

ESWLとは、extracorporeal shock wave lithotripsyの略称で、体外衝撃波結石破砕術のことである。

腎盂、腎杯、尿管、胆道系の結石に対し、体外から3,000〜4,000発の衝撃波を当て結石を破砕する。破砕された結石は、尿中や胆道中に排出されるため身体的負担も少なく、治療時間も30〜60分と短いことから外来治療も可能となっている。また、治療による痛みが少なく、麻酔を必要としないのも特徴である。

ESWLは侵襲性が低いものの、血尿、皮下出血、尿管閉塞などの合併症がみられることがあり、患者の様子を注意して観察することが求められる。

なお、妊婦、腹部大動脈瘤を有する患者、著明な出血傾向を有する患者、心臓ペースメーカー装着中の患者などでは禁忌である。

監修：林 洋（東京有明医療大学 学長）
大田彩乃（有明医療大学看護学部看護学科　助教）