看護用語集

ニトログリセリン

にとろぐりせりん

ニトログリセリン(nitroglycerin)とは、イタリアの化学者ソブレロによって発見された、化学式C3H5N3O9の化学物質である。

医学分野では、1878年に狭心症の治療に用いられた事例が記録されており1)、現在においても、β遮断薬やCa拮抗薬と並び、狭心症治療薬の一翼を担っている。剤形は舌下錠、スプレー、テープ/パッチなどがある。

のみならず、全身のおよび静における血管拡張作用があり、起立性低血圧を起こすことがあるため、臥位または座位にて服用する。服用後の血圧低下に注意するなど、看護上の指導や観察が必要である。

■引用文献
1)Murrell W.:Nitro-glycerine as a remedy for angina pectoris. The Lancet 1879;113(2894):80-1, 113-5, 151-2, 225-7.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:前田樹海(有明医療大学看護学部看護学科 教授)

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