EDチューブとは、elemental diet tubeの略で、経鼻栄養チューブのこと。チューブの先端を胃や小腸に留置し、栄養を注入することを目的に用いられる。
チューブ挿入後は、誤挿入による事故を防ぐために、胃液の吸引、気泡音の聴取、胸部レントゲン撮影などで正しい位置に留置できているか確認を行う。また、テープでチューブを固定していても、体動や自己抜去でチューブが抜けかかってしまうことがあるが、チューブが抜けかかったまま栄養剤を投与すると気管へ逆流するおそれがある。そのため、栄養剤を投与する際は、マーキングの位置がずれていないか、口腔内でチューブがたわんだりしていないかの確認が重要となる。
監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:乙黒千鶴(有明医療大学看護学部看護学科 講師)