看護用語集

開かれた質問(Open question)

ひらかれたしつもん(おーぷん・くえすちょん)

開かれた質問とは、相手が自分の考えや感情を自由に表現できるように促す質問形式であり、「はい」「いいえ」では答えられない問いかけを指す。オープン・(エンディド)クエスチョンとも呼ばれる。

この形式は回答の自由度が高いため、患者さんの言葉から単なる症状の有無だけでなく、心理的・社会的な背景といった詳細な主観的情報を掘り下げることに適している。一方で情報が広がりやすく、要点を整理しにくい側面もある。

そのため、医療面接や看護の現場では、回答範囲が限定的で短時間での事実確認に適した「閉ざされた質問(クローズド・クエスチョン)」と段階的に組み合わせることが基本である。

表 開かれた質問と閉ざされた質問の違い
開かれた質問 閉ざされた質問
回答形式 自由回答 「はい/いいえ」や選択肢
主な目的 相手の考え・感情や、背景など詳細情報の把握 事実確認・迅速な情報収集
「退院後はどのように過ごしたいですか」 「痛みはありますか」


看護師は、患者さんの心身の状態に応じた質問形式の使い分けを意識する必要がある。開かれた質問は、患者さんの言葉から優先事項や価値観などの個別性を把握できる。一方で、意識レベルの低下時や身体的苦痛が強い場合には、回答が負担となることがある。そのため、閉ざされた質問で状況を確認し、状態に合わせて両者を柔軟に組み合わせるアセスメントが重要である。

●用語を使用した例文
患者さんの思いを把握するため、開かれた質問を用いて話をした。

●用語に関連する国試過去問
Open-ended question開かれた質問はどれか。
1.「頭は痛みませんか」
2.「昨夜は眠れましたか」
3.「気分は悪くありませんか」
4.「自宅ではどのように過ごしていましたか」
第111回看護師国家試験(2022年)
解答

4



監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:柴田実岐子

同音異義語・略語
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