看護用語集

ボディメカニクス

ぼでぃめかにくす

ボディメカニクスとは、人間の身体構造や運動機能に力学的な原理を組み合わせて、身体に負担の少ない動作を行うための技術である。医療介護現場において、車椅子やストレッチャーへの移乗や体位変換、清拭、排泄介助などの動作にボディメカニクスを活用することは、介助者の身体、特に腰への負担軽減に繋がるだけでなく、患者さんへの安全なケアの実践にも繋がるため、欠かせない。

厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」でもその重要性が示されており、看護・介護に限らず、幅広い職種で不可欠な基本技術といえる。

これらは一般的に「ボディメカニクスの8原則」と呼ばれ、主に下記の要素に整理される。
・看護者の支持基底面を広くする
・重心を下げて骨盤を安定させる
・対象者に近づく
・てこの原理を活用する
・大きな筋群を使う
・身体をねじらない(足先を動作の方向に向ける)
・水平に移動する
・対象者の身体を小さくまとめる

ボディメカニクスを単なる技術としてではなく、安全な看護を支えるための基礎となる考え方として捉え、普段から意識して実践していくことが大切である。

●用語を使用した例文
体位変換や移乗時にボディメカニクスを活用して患者さんを介助する。

●用語に関連する国試過去問
ボディメカニクスを活用して、看護師患者を仰臥位から側臥位体位変換する方法で正しいのはどれか。
1. 患者の支持基底面を狭くする。
2. 患者の重心を看護師から離す。
3. 患者の膝を伸展したままにする。
4. 患者の体幹を肩から回転させる。
(第107回看護師国家試験(2018年))
解答

1



●参考文献
山本 亜矢,他:看護基礎教育における患者移動技術教育の課題.KEIO SFC JOURNAL 2018;18(2):42-61.
厚生労働省介護キャリアアップ応援プログラム.(2025年12月17日閲覧)
https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/000701054.pdf

監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:p

同音異義語・略語
ボディメカニクスの同音異義語・略語は未登録です
「ボディメカニクス」に関する看護記事
該当する記事がありません
新着の看護記事
  • 人気の看護記事