看護用語集

感情鈍麻

かんじょうどんま

感情鈍麻とは、喜怒哀楽の感情表出が乏しくなり、通常であれば感情を刺激されるはずの場面や出来事に接しても、適切な感情反応ができない状態をいう。他者の感情表出に共感することも少なくなり、暑さや寒さ、痛みなども感じにくくなるのが特徴で、統合失調症に多くみられる。統合失調症症状は、陽性症状幻覚妄想など)と陰性症状(意欲・気力の低下、自閉など)の大きく2つに分かれ、感情鈍麻は陰性症状に分類される。

■参考文献
●萱間真美,他:精神看護学Ⅱ地域・臨床で活かすケア 改訂第3版.南江堂,2022,p.15.
●和田攻,他編:看護大事典 第1版.医学書院,2003,p.536.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:田仲珠恵(有明医療大学看護学部看護学科 教授)

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