看護用語集

下顎反射

かがくはんしゃ

下顎反射とは、腱反射の1つ。咬筋反射ともいう。反射弓は三叉神経→脳橋→三叉神経である。

検査方法は、患者に軽く口を開き楽にしてもらった状態で、検査者が患者の下顎の中央に左母指の指先掌側を水平に当て、指尖をハンマーで軽く叩く。健常者では下顎はほとんど動かないか、わずかに口を閉じようとする運動がみられる程度であるが、上位の運動系ニューロン(錐体路)に障害があると抑制が効かないために反射の亢進が起こり、叩打により活発な下顎の運動(口を閉じる運動)が生じる。

錐体路障害や仮性麻痺などで反射が亢進するほか、筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)でも、下顎反射が亢進することがある。


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:杉田和代(有明医療大学看護学部看護学科 講師)

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