看護用語集

コレシストキニン

これしすときにん

コレシストキニン(cholecystokinin:CCK)とは、脳と腸が自律神経やホルモンを介して影響し合うという脳腸相関に関与する脳腸ホルモンの1つである。消化管ホルモンとしては、十二指腸および近位空腸のI細胞から分泌されることで、アミラーゼやリパーゼなどの膵酵素分泌を促進する作用、胆嚢収縮とOddi括約筋の弛緩によって胆汁の十二指腸への排出および胃酸分泌抑制に関与することでタンパク質や脂質の消化を助けている。また、脳内でも分泌合成されることで神経伝達物質として、満腹中枢を興奮させることによる摂食調整、記憶にも関与していることが知られている。
消化管ホルモンとしてのコレシストキニンは、胃幽門部のG細胞から分泌され胃酸分泌を促進するガストリンや酸性の食塊が十二指腸に流入した際に胃酸分泌抑制作用と膵液分泌作用を持つ十二指腸のS細胞から分泌されるセクレチン、消化管ホルモン抑制作用を持つソマトスタチンなどと連動しながら働くことで、消化に作用している。


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:森山 希(有明医療大学看護学部看護学科 助教)

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