看護用語集

フリーフロー

ふりーふろー

フリーフローとは、輸液ポンプ使用中や使用後に輸液ポンプに流量制御されずに輸液バック内の薬剤が意図せずに急速に投与されることであり、フリーフロー現象ともいう。輸液ポンプ薬剤性状や血管抵抗に影響を受けることなく正確に薬剤投与を行うために重要な器械である一方で、リスクの高い薬剤フリーフローが生じた場合は患者の生命に関連する重大なアクシデントにつながり得る。

フリーフローの原因としては、気泡除去やアラームへの対応や薬剤の変更時に、輸液セットのクレンメや三方活栓を閉め忘れたまま輸液ポンプのドアを開けてしまうことや、輸液セットの誤装着、輸液ポンプの破損などが挙げられる。そのため、輸液ポンプの点検や使用に際する手技の徹底、輸液ポンプを使用していたとしても輸液バックの残量確認をすることが防止・早期発見には必要である。加えて、輸液ポンプのドアを開けると自動的に輸液ラインのクリップが閉じるアンチフリーフロー(anti-free flow:AFF)機能がついているポンプの採用も有効である。


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:森山 希(有明医療大学看護学部看護学科 助教)

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