看護用語集

ラプチャー

らぷちゃー

ラプチャー(rupture)とは、破裂を意味し、医療では瘤破裂に対して使われることが多い。大瘤破裂は英語で、rupture of aortic aneurysmと表記される。

瘤の部位的分類では胸部大瘤、胸腹部大瘤、腹部大瘤があり、硬化が疑われる50〜60歳代の男女に好発する。破裂するまで無症状のことが多いが、胸部圧迫感、嚥下困難、拍動性腹部腫瘤といった症状がみられることもある。大瘤破裂が起こると、急激な胸腹部の激痛、貧血、ショック、血痰、吐血喀血などが生じる。

治療の大瘤には常に破裂の危険性があり、直径5〜6cmを超えると破裂する可能性が高まることから、大瘤を切除して人工血管に置き換える人工血管置換術が行われる場合もある。

瘤のような大血管疾患では、術後に前脊髄症候群、脳梗塞、気胸、急性腎不全などの合併症をきたすおそれがあるため、術後観察には十分注意する。

■参考文献
●秦光賢:大瘤.病気がみえるvol.2 循環器 第3版. メディックメディア.2010,p.244-9.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:大田彩乃(有明医療大学看護学部看護学科 助教)

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