看護用語集

バギング

ばぎんぐ

バギングとは、加圧バッグ、一方向弁、マスクで構成されるバッグバルブマスクという人工呼吸器具を使用して、患者の肺に空気を送り込む人工呼吸の方法である。用手換気ともいう。救助者の口と患者の口が直接接触するマウス・トゥ・マウス人工呼吸法と比べて感染リスクが低く、リザーバーの装着により高濃度の酸素を供給できるなどのメリットがある。

バギングの実施手順は、実施者が1人の場合、下顎挙上により患者の気道を確保した状態を保ち、片手で患者にマスクをしっかり密着させる。その後、反対側の手で加圧バッグを押しつぶして肺に空気を送り込む。胸郭の挙上やSpO2観察により換気状態を確認しながら行う。

■参考文献
●永井良三,他監:看護学大辞典 第6版.メヂカルフレンド社,2013,p.1762.
●和田攻,他編:看護大事典 第2版.医学書院,2010,p.2378.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
小野香奈(有明医療大学看護学部看護学科 助教)

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