看護用語集

バストバンド

ばすとばんど

バストバンド(bust band)とは、胸部固定帯のことである。用途や性別によりさまざまな形態のバストバンドが存在し、トラコバンドやリブバンド、ブレストバンドなどと呼ばれることもある。バストバンドは、主に肋骨骨折の保存療法時や胸郭の固定が必要な場合に、安静や疼痛コントロールを目的に使用する。また、乳房切除後や乳房再建の術後にも創部の安静や乳房インプラントのずれを予防するために使用することもあり、乳房に対して使用する場合は「ブレストバンド」と呼ぶこともある。

固定を行うことがバストバンド使用の目的であるため、バストバンド装着時には、非伸縮部を支えながら、息を吐き切ったタイミングで伸縮部のマジックテープを固定していく。期使用や不適切な圧迫による皮膚障害や循環障害に注意する必要がある。術後に使用していく場合は、患者自身でバストバンドを緩めることはせず、医療者に相談して強さを決定していく必要がある。

参考文献
●アルケア株式会社:バストバンド・エース.取扱説明書.
https://www.alcare.co.jp/medical/product/docs/bustband-ace_m_1403.pdf(2023年4月27日閲覧)


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
森山 希(有明医療大学看護学部看護学科 助教)

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