尿比重
にょうひじゅう
尿比重とは、純水に対する同体積の尿の重量比である。基準値は1.006〜1.0301)であるが、条件によっては健常人においても常に変動する。
尿中には、尿素や尿酸、クレアチニンなどの代謝産物、電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)といったさまざまな溶質が含まれており、これらの溶質の重量が尿比重に影響する。
下痢や嘔吐、脱水、糖尿病、ネフローゼ症候群などでは、尿比重は高い数値を示す傾向がある。一方、低比重の場合は腎臓疾患や尿崩症などが疑われ、利尿剤を投与した後も低い数値が出ることがある。
■引用文献
1)LSIメディエンス:検査項目解説 一般臨床検査 尿検査 比重〔尿比重〕.(2023年3月31日閲覧)
https://data.medience.co.jp/compendium/detail-12010007.html
●鈴木優治:試験紙法による尿比重測定における各種塩類の反応性に関する検討. 医学検査 2014;63(5):602-8.
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