フレイル
ふれいる
フレイルとは、加齢により心身の虚弱性が生じた状態で、要介護状態に至る前段階として位置づけられる。英語の「frailty(虚弱)」が語源である。日本老年医学会では「転倒しやすくなるような身体的問題のみならず、認知機能障害やうつなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会問題を含む概念である」1)としている。フレイルは、早期に発見し適切な介入をすることにより、生活機能の維持・向上を図ることが可能である。評価方法に統一した基準はないが、日本では、Friedらの概念に基づく評価方法であるCHS基準 (Cardiovascular Health Study Index)をもとに、日本人高齢者に合った指標に修正された日本版CHS基準(J-CHS基準)が用いられている。これは、①体重減少、②筋力低下、③疲労感、④歩行速度、⑤身体活動の5項目のうち、評価基準に3項目以上が該当する場合をフレイルに分類し、1〜2項目が該当する場合をプレフレイル(フレイルの予備状態)に分類する。
引用・参考文献
1)日本老年医学会:フレイルに関する日本老年医学会からのステートメント.
http://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/20140513_01_01.pdf(2023年3月15日閲覧)
・国立長寿医療研究センター:2020年改定 日本版CHS 基準(J-CHS 基準)
https://www.ncgg.go.jp/ri/lab/cgss/department/frailty/documents/J-CHS2020.pdf(2023年3月15日閲覧)
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