スパイナルドレーンとは、腰椎くも膜下腔に留置するチューブのことである。「スパイナル(spinal)」は「脊柱(脊髄)の」という意味。
スパイナルドレーンを留置する主な目的は、脳圧亢進時の脳脊髄液の排出、くも膜下出血時の脳内血腫の排出などで、髄液漏や髄膜炎の治療のために留置されることもある。
ドレーンは細くて詰まりやすく、切れやすいこと、刺入部が腰椎にあるため、身体の圧迫による排液不良や体動・体位変換時のドレーン破損などが起きやすいこと、尿便失禁によって刺入部が汚染されやすいことに注意する。
監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)