看護用語集

慢性硬膜下血腫

まんせいこうまくかけっしゅ

慢性硬膜下血腫とは、軽微な頭部外傷後(外傷がはっきりしない場合も多い)、外傷直後の画像では血腫は見られないことも多いが、1~3カ月くらいして徐々に硬膜下腔に血腫が貯留していくものである。

血腫が脳を圧迫して頭痛、麻痺などをはじめとするさまざまな症状を引き起こす。
高齢者や中年以降の男性の飲酒家に多いとされるが最近はスノーボードなどによる軽微な頭部外傷後などに見られることもある。

治療は局所麻酔下にて、穿頭術を行って血腫を除去する。10%前後に再発が認められるが予後は良好なことが多い。

そのほかの頭部外傷としては、急性硬膜外血腫・急性硬膜下血腫・外傷性脳内血腫・びまん性軸索損傷がある。
いずれも脳組織に損傷が及ぶ場合には重篤となるが、重篤度は外傷の強さには比例しない。
また受傷直後は症状が軽微か全く見られない場合でも遅れて発症することもあり、頭部外傷に関しては念入りな観察が必要である。
同音異義語・略語
chronic subdural hematoma
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