看護用語集

硝子円柱

しょうしえんちゅう

硝子円柱とは、糖たんぱくと血清アルブミンが結合して濃縮されてゲル状になった尿中の有形成分である。
約10mlの尿を10分間1500回転の遠心沈殿を行い、遠心管底部の沈殿物(尿沈査)内を顕微鏡で観察することでみることができる。
円柱はムコたんぱくを基質として、尿細管のなかで形成される。

硝子円柱の他に円柱には
赤血球を取り込んで形成された赤血球円柱(赤血球円柱は糸球体腎炎の診断に有効)
・白血球を取り込んで形成された白血球円柱
・上皮細胞およびその残骸物を含んだ上皮円柱
・上皮円柱が尿細管管腔で陳旧化して変性した顆粒円柱
・光をよく屈折する無構造な螺様円柱、尿細管上皮細胞が脂肪変性した脂肪円柱
・慢性腎不全のネフロンの特徴である幅広の円柱が形成される腎不全円柱がある
などがある。
同音異義語・略語
hyaline cast
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