看護用語集

リークテスト

りーくてすと

リークテストとは、生理食塩液で満たした胸腔内において、陽圧換気下の肺を再度膨らませ、気泡の出現状況によって肺表面からのエアー漏れの有無や部位を確認するテストのことである。原理としては、自転車のパンク修理の際に空気漏れの部位と程度を特定する方法と同様である。
呼吸器外科手術において肺切除後の切除面からのエアー漏れがないかの確認や気胸の外科的療法時の患部の特定をするために用いられることが多い。肺への手術方法は大きく切開する開胸手術や内視鏡を使用する胸腔鏡下手術やロボット支援下手術などがある。しかし、リークテストは、拡張する肺などにより視野の確保が困難な胸腔鏡手術やロボット支援下手術では難しいといわれており、さらに陽圧換気により肺損傷部位への影響も懸念されている。また、呼吸器以外であっても、縫合部不全への対策として大腸や直腸、胃等の消化器外科の手術時にも吻合部のリークテストが用いられることもある。

参考文献
・埼玉病院呼吸器外科診療Q&A.https://saitama.hosp.go.jp/service/thoracic-surgery_spontaneous-pneumothorax_faq_c.html#q007(2023年4月26日閲覧)

監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
森山 希(有明医療大学看護学部看護学科 助教)

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