看護用語集

偽痛風

ぎつうふう

偽痛風とは、ピロリン酸カルシウムが関節軟骨や関節周囲組織に沈着して起こる関節炎のこと。痛風と同様に関節の腫脹や強い痛みを認めるものの、痛風の原因となる高尿酸血症がみられないことから偽痛風と呼ばれる。

偽痛風が生じた場合は患部を安静に保ち、急性期には抗炎症薬を服用して痛みの軽減を図る。ほかに、関節液の排出とコルチコステロイドの関節内注入、関節機能の維持を目的とした理学療法が行われることもある。炎症の程度や治療開始時期などにより異なるが、通常、数日~1週間ほどで軽快し、予後は良好である。


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:田仲珠恵(有明医療大学看護学部看護学科 教授)

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