看護用語集

NPPV

えぬぴーぴーぶい

NPPV(noninvasive positive pressure ventilation、非侵襲的陽圧換気療法)とは、気管切開や気管内挿管を行うことなく、マスクを介して換気を行う人工呼吸器療法のことである。

ヨーロッパでは、NIPPV(Non-invasive Positive Pressure Ventilation)と略されることもあるが、日本では、2006年に日本呼吸器学会のガイドラインNPPVという表現が採用された。

急性呼吸不全から慢性呼吸不全まで、多くの患者NPPVの適応が拡大されてきている。
適応が拡大されてきた背景には、侵襲度が低い、容易かつ簡便に導入・中断・離脱ができる、人工呼吸器関連肺炎(VAP:ventilatorassociate dpneumonia)などの合併症が少ないなど、侵襲的陽圧換気療法に比べて、患者へのメリットが多いことがある。

しかし、陽圧換気による不快感、マスクによる圧迫感などによって、患者の強力を得ることができず、治療の継続が難しくなる場合がある。NPPVを実施する患者には、治療の説明をしっかりと行い、協力を得ることが不可欠である。また治療安楽を両立させるための看護を行っていく必要がある。

同音異義語・略語
非侵襲的陽圧換気療法NIPPV
「NPPV」に関する看護記事
該当する記事がありません
新着の看護記事
  • 人気の看護記事