看護用語集

一次救命処置

いちじきゅうめいしょち

一次救命処置(basic life support:BLS)とは、突然発生した心肺停止、呼吸停止に対してまず行われる救命処置のことである。この処置は、医療従事者以外の一般市民が成人や小児に対して行うこともできる。胸骨圧迫・人工呼吸による心肺蘇生法(cardiopulmonary resuscitation:CPR)と、自動体外除細動器(automated external defibrillator:AED)の使用が含まれ、傷病者を救命および社会復帰に導く役割を果たす。AEDは、心臓に電気ショックを与え乱れた心臓の電気信号を整える機能があり、音声案内に従って誰でも使用できるようになっている。これは、公共施設などに設置され、インターネット上で設置情報を確認できる。一次救命処置のみで心拍が再開しない患者に対しては、医療従事者により薬物や医療機器を用いて行う二次救命処置(advanced cardiovascular life support:ACLS)を行う。

参考文献
・伊関 憲著,日本蘇生協議会監:一次救命処置. JRC蘇生ガイドライン2020.医学書院,p.18-46.



監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:小野香奈(有明医療大学看護学部看護学科 助教)

同音異義語・略語
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