看護用語集

AST

えーえすてぃー

ASTとは、aspartate aminotransferaseの略で、アミノ酸の合成を促す酵素のこと。正式名称はアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ。グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ(glutamic oxaloacetic transaminase:GOT)ともいわれる。

アミノ酸の合成に関係する酵素はASTのほかに、アラニンアミノトランスフェラーゼ(alanine aminotransferase:ALT)がある。いずれも肝機能の程度を示す重要な指標として用いられ、数値が高いと、肝臓に何らかの異常が生じていることが示唆される。

また、ASTは肝臓だけでなく、心臓、骨格筋、腎臓赤血球などにも含まれることから、ASTのみ上昇を認める場合は心筋梗塞や筋炎など、肝疾患以外の可能性も考えられる。

■参考文献
●唐澤由美子,監:早引き看護・医学略語辞典 第2版.ナツメ社,2009,p22, 31.
医療情報科学研究所,編:病気がみえるvol.1 消化器 第5版.メディックメディア,p.259.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:田仲珠恵(有明医療大学看護学部看護学科 教授)

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