看護用語集

挿管チューブ

そうかんちゅーぶ

挿管チューブとは、気管チューブ(tracheal tube)のことである。

気管チューブは主に気管確保を目的に気管内に挿管する内径の大きいチューブのことで経鼻的または経口的に気管分岐部の上部まで挿入して、酸素吸入や全身麻酔時の気道確保に用いる。

気管チューブは大きく「カフあり」と「カフなし」に分類される。
カフ(cuff)とは、気管チューブの先端付近に付属している風船状の部分のことである。
カフをエアで膨らませて、気管チューブと気道の隙間を埋めることを目的としており、人工呼吸器装着時などに肺に送り込む空気が漏れることを予防する。
また、意識レベルの低い患者の場合、口腔内の分泌物が気管内に流入することを予防する役割もある。

カフ圧は通常15~20mmHgが適切とされている。
カフ圧が高すぎる場合、気道の粘膜が圧迫されて、壊死しその後肉芽形成したのち、気道狭窄となる恐れがある。
カフ圧を測定するには、カフ圧計を利用する。
人工呼吸器装着時などには、決まった時間やルールを設けて、カフ圧を測定して、適正値を維持する必要がある。
同音異義語・略語
気管チューブ
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