看護用語集

タップテスト

たっぷてすと

タップテストとは、腰椎に針を刺して髄液を30mL程度抜く検査である。髄液排除試験とも呼ぶ。突発性正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus:NPH)を疑う場合に行われ、診断とともにシャント術の適応も判断する。髄液を抜いて脳脊髄圧を下げることで、施行前後での症状改善がみられるかどうかで判断する。タップテストは、患者が横向きに寝て膝を抱えた状態から腰椎穿刺を施行する。穿刺後は、脳脊髄圧が急激に下がり低髄圧症状が生じることがあるため、頭痛や嘔気などの症状の有無を観察する。そのほか、穿刺部からの出血や髄液の漏れ、神経刺激による腰痛や下肢の痺れなどがないか観察をする。

参考文献
・厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業「特発性正常圧水頭症の診療ガイドライン作成に関する研究」班,日本正常圧水頭症学会:特発性正常圧水頭症診療ガイドライン 第3版.メディカルレビュー社.2020.
https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0038/G0001191/0011(2022年11月30日閲覧)


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:小野香奈(有明医療大学看護学部看護学科 助教)

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