看護用語集

スピーチカニューレ

すぴーちかにゅーれ

スピーチカニューレとは、カフがなく側孔がついている気管切開時に用いられるカニューレで、発声用のバルブを組み合わせることで、気管切開をしていても発声することができる。発声は、呼気時に声帯に空気が通ることで、声帯が震えて発声することができる。しかし、気管切開は声帯の下にカニューレを挿入しているため、声帯を通らずに呼吸をするため、発声することができなくなる。通常の気管切開カニューレでは、呼気と吸気が気管切開カニューレを通るのに対して、スピーチカニューレは側孔がついていることとカニューレの入り口にバルブがついていることで、吸気はカニューレから弁を押し込むようにして空気が気管に入るが、呼気は側孔から声帯に空気が抜け、カニューレの入り口にあるバルブが押されて、空気が逃げないため、発声することができる。スピーチカニューレの適応は、人工呼吸器から離脱して自発呼吸ができることや、痰が少なく誤嚥しないなど、使用時には注意が必要である。


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:北島泰子(有明医療大学看護学部看護学科 教授)

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