スタンダードプリコーション
すたんだーどぷりこーしょん
スタンダードプリコーション(標準予防策)とは、感染症の有無にかかわらず、すべての患者さんの血液、体液、分泌物(汗を除く)、排泄物、粘膜、損傷のある皮膚などを、感染の可能性があるものとして対処する、感染対策の基本概念である。特定の感染症だけに適用されるものではなく、すべての患者さんに対して実施される。
具体的な対策として、以下が挙げられる。
特に、手指は患者さんや感染源となる物質に最も接触しやすく、感染媒介の主な経路となりやすい部位である。そのため、患者さんに触れる前、清潔・無菌操作の前、血液や体液に触れた後、患者さんや患者さんの周辺環境に触れた後といった、適切なタイミングでの手指衛生の徹底が重要である。
スタンダードプリコーションは、看護師自身だけでなく、患者さんを感染から守るための大切な考え方であり、基本を確実に実践することが、安全で質の高い看護の提供に繋がる。
●用語を使用した例文
スタンダードプリコーションを徹底することが、看護師だけでなく患者さんの感染リスクの低減に繋がる。
●用語に関連する国試過去問
スタンダードプリコーションの対象はどれか。
1. 汗
2. 爪
3. 唾液
4. 頭髪
(第105回看護師国家試験(2016年))
●参考文献
一般社団法人 日本環境感染学会:標準予防策(Standard precautions).(2026年1月13日閲覧)
https://www.kankyokansen.org/other/edu_pdf/3-3_02.pdf
具体的な対策として、以下が挙げられる。
表1 スタンダードプリコーションの主な内容
| 項目 | 主な内容 |
|---|---|
| 手指衛生 | 石けんと流水による手洗い(スクラブ法) アルコール製剤を用いた手指消毒(ラビング法) |
| 個人防護具(PPE)の使用 | 手袋、マスク、ガウン、ゴーグル、フェイスシールドなどの適切な使用 |
| 呼吸器衛生・咳エチケット | 咳やくしゃみ時に口・鼻を覆う、マスクを着用するなど、飛沫感染を防ぐための基本的な対策 |
| 患者の配置 | 必要に応じた隔離、患者間の距離や動線への配慮 など |
| 環境整備 | 病室や周辺環境、頻繁に触れる部分の清掃・消毒 など |
| ケア器具・器材・機器の取り扱い | 使用後の医療器具・器材・機器の洗浄、消毒、滅菌 など |
| リネン類の取り扱い | 使用済みのリネン(寝具、衣類、タオルなど)の適切な回収・管理 など |
| 注射手技 | 安全かつ適切な注射器や針などの取り扱い |
| 腰椎穿刺時などの侵襲的手技時における感染予防策 | 薬剤注入時のサージカルマスクの着用など |
| 血液媒介病原体曝露防止 | 手袋の着用や安全器材の使用など、血液・体液への曝露から医療従事者を守るための対策 |
特に、手指は患者さんや感染源となる物質に最も接触しやすく、感染媒介の主な経路となりやすい部位である。そのため、患者さんに触れる前、清潔・無菌操作の前、血液や体液に触れた後、患者さんや患者さんの周辺環境に触れた後といった、適切なタイミングでの手指衛生の徹底が重要である。
スタンダードプリコーションは、看護師自身だけでなく、患者さんを感染から守るための大切な考え方であり、基本を確実に実践することが、安全で質の高い看護の提供に繋がる。
●用語を使用した例文
スタンダードプリコーションを徹底することが、看護師だけでなく患者さんの感染リスクの低減に繋がる。
●用語に関連する国試過去問
スタンダードプリコーションの対象はどれか。
1. 汗
2. 爪
3. 唾液
4. 頭髪
(第105回看護師国家試験(2016年))
解答
3
●参考文献
一般社団法人 日本環境感染学会:標準予防策(Standard precautions).(2026年1月13日閲覧)
https://www.kankyokansen.org/other/edu_pdf/3-3_02.pdf
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